バカな新入社員が精一杯あがいてみたら意外と評価された
こんにちは。
某IT企業でSEをやっている僕ですが先日、無事1年目を終えました。
ド文系(法学部)で育ってきた僕自身IT系という未知の領域で仕事をするにあたり、途中で挫折するのではないかとの不安はありましたが何とか一年間を走り終えました。
なぜ不安だったのかと言うと僕は致命的なほどバカだからです。
実は高校3年生まで勉強とは縁のない生活をしてしまったせいで偏差値30からの大学受験を余儀なくされ、地獄のように苦しい浪人生活を経てなんとかそれなりの大学に滑り込みました。(受験するまで関係代名詞を知らなかったといえば何となくわかっていただけるはずです。)
もちろんスレスレの受験勉強をしたために理系科目はほとんどできません。
そんな僕はひょんなことからIT企業でSEをすることになり、しかも余裕でσ(シグマ)という言葉が飛び交う職場にいます。
シグマなんて僕からすれば(σωσ)←これな訳です。ケータイ世代なので顔文字に関しては詳しかったのでこの目の存在は知っています。ただその程度です。
さてこんなおバカな僕が自社内で繰り広げられる戦国時代を生き抜くために意識してやってきたことをちょっと整理してみました。せっかくなので紹介します(ここまで致命的な人はなかなかいないはずですが。。。)
1.放連相(ホウレンソウ)を徹底する
ひとつめのポイントは「放連相をしましょう」ということです。これは絶対的に大事です。(漢字はわざとですよ?)
僕のすべてはこれにあるといっても過言ではありません。
放連相を徹底したことで次第に信頼を勝ち取ることができ、最終的には仕事の大部分をまかせていただくことができたのです。
では、どういう意味か紹介します。
放連相とは・・・
相手を放さないくらい
頻繁に連絡(コンタクト)を取り
逆に相手の相談に乗るようにする
テキトーに考えたものすぎてすみません(笑)
具体的に言うと、新入社員がみんなやる報連相(ホウレンソウ)をフツーにやっているだけじゃ印象は残せないので、しつこいくらい相手(上司など)とコミュニケーションをとります。
ここでのポイントは自分自身が今何をやっているか、どんなタスクがあるかを相手にわからせることです。
上に立つ人が一番困ることは何かご存知でしょうか?
それは部下が何をやっているか把握できないことです。チームを管理するに当たり部下のタスク状況を把握することは計画を立てる上では絶対に欠かせない要素です。それを逆手に取り、こっちから沢山自分の進捗共有をしてあげましょう。
そうすることでこいつは何も気にかけなくても必要があれば自分からすぐに連絡してくると思われます。
そう思われたら「逆に相手の相談に乗るようにする」という点を実践しましょう。といっても別に相談に乗らなくても、さっきの上に立つ人の悩みを知っていればそれを解消してあげればいいのです。
具体的にはまず上司が「あいつ何をやっていんだろ?」と不安になるようなメンバーを特定するのです。きっと彼はチームのなかでボトルネックとなっているに違いないです(なぜなら、上司が頻繁に進捗を聞かねばならないからです)。
特定をしたらそのメンバーの仕事を手伝うようにしましょう。と言っても一部で構いません。そして手伝い始めたらそのメンバーの進捗も一緒に上司に伝えるようにします。こうすることで上司が抱える悩みを解決に導くことが出来ちゃいます。さらに自分がチームの重要な連絡役になることができます。
これなら特別なスキルや能力は必要ありません。バカでも大丈夫でした。(笑)
実はこれは苦しかった受験勉強時代に日本史で学んだ知恵でした。
簡単に紹介します。江戸時代に側用人(そばようにん)という役職の人物が権力を握ったことがあります。彼らは初めは将軍と老中(将軍の次くらいに偉い人)の連絡係としての役割しかありませんでした。しかし将軍と老中は側用人に連絡を依頼しているうちに、側用人の存在が必要不可欠になってしまったのです。そうこうしているうちに側用人の存在感は一気に大きくなり、実権まで握ってしまったというわけです。
このようにどの時代も連絡係はおいしいのです。
2.ビバ☆テキトー人間!
僕は昔から何をやっても最後までつづかない超テキトー人間です。
三日坊主にあこがれを抱くほど何も続きません。
集中力はもちろんありません。(このブログも何度途中で投げ出しそうになったか・・・音楽を聴いているので何とか書けていますが)
受験勉強、大学生活を経てこの性格は直ったといいたいところですが全く変わりませんでした。しかし、この性格のおかげで仕事が速い奴とのイメージをもらうことができちゃったのです。
どういうことがもうおわかりですね?
そうです。僕はすぐに飽きるのはわかっているので資料を作成しろと頼まれたその日のうちに提出しちゃう(もちろん出来は50%くらい)のです。だいたい期限が一週間だとするとめちゃくちゃ早く提出して(投げ出して)いることになります。
そのため、相手のレビューも翌日くらいには返ってきます。
レビュー者はさすがです。資料完成に必要不可欠な欲しい指摘を沢山してくれます。これを混ぜ合わせれば完成しちゃうのでとても簡単です!
もちろん毎回こんなことをしていたら怒られちゃうので一回もらった指摘はどこかにメモっておいて次回似たような資料を作るときには参考にします。
これをやると着実に成長しているように見えます。(いや、ちゃんと成長していますよ?・・・)
3.厨二病だっていいじゃない
最後のポイントはかなりマインド的な話です。
僕はいわゆる厨二病です。漫画を読めば卍解(ブリーチ)や写輪眼(ナルト)が使えると思っちゃいます。水をかぶると女の子になっちゃうような気もします(らんま1/2)。手を合わせると錬金できそうな気もします(鋼の錬金術師)。
だからこそ、めっちゃ速くタイピングができたり、颯爽とプレゼンできちゃうと漫画の主人公になったような気分になります。この感じが気持ちいいんです。
あほらしいですがこの気持ちよさをとても大事にしています。
そのため上記したような点ができるたびにレベルアップしたような気分をシャワーのように浴び続けているので、どんどん自分ができるようになって気がすごくします。
この感覚が頭に染み付くと会社に行くのが1ミリも苦じゃなくなります。
おかげで幸いにも僕はサザエさん症候群(日曜になると明日いやだなーって思う気分のこと)になったことがありません。
むしろ走って出社してホームポジションに帰りたい(キーボードのFとJにある突起に人差し指を乗せること)と常に思っています。ここに帰ってくると自分が世界の中心にいるような気分になれるのです。
さて、あほらしいと思ったでしょうか?バカだなーと思ったでしょうか?
しかしながら僕がこの感覚を持ち続ける限り、会社がいやだなーと思っている人に負けることは絶対にありません。誰かに頼まれなくても自発的に勉強をしますし、努力も努力と思わないからです。
実際に僕はこのマインドを持っているので、もっと知識を得たいとの思いから社内で勉強会を企画したり、勝手にプロジェクトの効率化に注力しています。それが結果としてメンバーのためになっていると思っています。
おわりに
さてかなりぶっ飛んだ内容でしたが、1年目が終わった段階でバカで能力もない僕がありがたいことも同期の中でも上位層にはいれるほど評価をしていただいています。
その理由は上に長いこと書いてきたことが主ですが、一言でいえば誰よりも働く事を楽しんでいること(帰りたくない!と思うほど)にあります。
みなさんはお仕事が楽しいですか?
もし楽しくないのなら、自分が物語の主人公になったと思ってみてはどうでしょうか?そしたら失敗も挫折も物語の伏線に思えますよ。
それではまた。