バカな新入社員が精一杯あがいてみたら意外と評価された
こんにちは。
某IT企業でSEをやっている僕ですが先日、無事1年目を終えました。
ド文系(法学部)で育ってきた僕自身IT系という未知の領域で仕事をするにあたり、途中で挫折するのではないかとの不安はありましたが何とか一年間を走り終えました。
なぜ不安だったのかと言うと僕は致命的なほどバカだからです。
実は高校3年生まで勉強とは縁のない生活をしてしまったせいで偏差値30からの大学受験を余儀なくされ、地獄のように苦しい浪人生活を経てなんとかそれなりの大学に滑り込みました。(受験するまで関係代名詞を知らなかったといえば何となくわかっていただけるはずです。)
もちろんスレスレの受験勉強をしたために理系科目はほとんどできません。
そんな僕はひょんなことからIT企業でSEをすることになり、しかも余裕でσ(シグマ)という言葉が飛び交う職場にいます。
シグマなんて僕からすれば(σωσ)←これな訳です。ケータイ世代なので顔文字に関しては詳しかったのでこの目の存在は知っています。ただその程度です。
さてこんなおバカな僕が自社内で繰り広げられる戦国時代を生き抜くために意識してやってきたことをちょっと整理してみました。せっかくなので紹介します(ここまで致命的な人はなかなかいないはずですが。。。)
1.放連相(ホウレンソウ)を徹底する
ひとつめのポイントは「放連相をしましょう」ということです。これは絶対的に大事です。(漢字はわざとですよ?)
僕のすべてはこれにあるといっても過言ではありません。
放連相を徹底したことで次第に信頼を勝ち取ることができ、最終的には仕事の大部分をまかせていただくことができたのです。
では、どういう意味か紹介します。
放連相とは・・・
相手を放さないくらい
頻繁に連絡(コンタクト)を取り
逆に相手の相談に乗るようにする
テキトーに考えたものすぎてすみません(笑)
具体的に言うと、新入社員がみんなやる報連相(ホウレンソウ)をフツーにやっているだけじゃ印象は残せないので、しつこいくらい相手(上司など)とコミュニケーションをとります。
ここでのポイントは自分自身が今何をやっているか、どんなタスクがあるかを相手にわからせることです。
上に立つ人が一番困ることは何かご存知でしょうか?
それは部下が何をやっているか把握できないことです。チームを管理するに当たり部下のタスク状況を把握することは計画を立てる上では絶対に欠かせない要素です。それを逆手に取り、こっちから沢山自分の進捗共有をしてあげましょう。
そうすることでこいつは何も気にかけなくても必要があれば自分からすぐに連絡してくると思われます。
そう思われたら「逆に相手の相談に乗るようにする」という点を実践しましょう。といっても別に相談に乗らなくても、さっきの上に立つ人の悩みを知っていればそれを解消してあげればいいのです。
具体的にはまず上司が「あいつ何をやっていんだろ?」と不安になるようなメンバーを特定するのです。きっと彼はチームのなかでボトルネックとなっているに違いないです(なぜなら、上司が頻繁に進捗を聞かねばならないからです)。
特定をしたらそのメンバーの仕事を手伝うようにしましょう。と言っても一部で構いません。そして手伝い始めたらそのメンバーの進捗も一緒に上司に伝えるようにします。こうすることで上司が抱える悩みを解決に導くことが出来ちゃいます。さらに自分がチームの重要な連絡役になることができます。
これなら特別なスキルや能力は必要ありません。バカでも大丈夫でした。(笑)
実はこれは苦しかった受験勉強時代に日本史で学んだ知恵でした。
簡単に紹介します。江戸時代に側用人(そばようにん)という役職の人物が権力を握ったことがあります。彼らは初めは将軍と老中(将軍の次くらいに偉い人)の連絡係としての役割しかありませんでした。しかし将軍と老中は側用人に連絡を依頼しているうちに、側用人の存在が必要不可欠になってしまったのです。そうこうしているうちに側用人の存在感は一気に大きくなり、実権まで握ってしまったというわけです。
このようにどの時代も連絡係はおいしいのです。
2.ビバ☆テキトー人間!
僕は昔から何をやっても最後までつづかない超テキトー人間です。
三日坊主にあこがれを抱くほど何も続きません。
集中力はもちろんありません。(このブログも何度途中で投げ出しそうになったか・・・音楽を聴いているので何とか書けていますが)
受験勉強、大学生活を経てこの性格は直ったといいたいところですが全く変わりませんでした。しかし、この性格のおかげで仕事が速い奴とのイメージをもらうことができちゃったのです。
どういうことがもうおわかりですね?
そうです。僕はすぐに飽きるのはわかっているので資料を作成しろと頼まれたその日のうちに提出しちゃう(もちろん出来は50%くらい)のです。だいたい期限が一週間だとするとめちゃくちゃ早く提出して(投げ出して)いることになります。
そのため、相手のレビューも翌日くらいには返ってきます。
レビュー者はさすがです。資料完成に必要不可欠な欲しい指摘を沢山してくれます。これを混ぜ合わせれば完成しちゃうのでとても簡単です!
もちろん毎回こんなことをしていたら怒られちゃうので一回もらった指摘はどこかにメモっておいて次回似たような資料を作るときには参考にします。
これをやると着実に成長しているように見えます。(いや、ちゃんと成長していますよ?・・・)
3.厨二病だっていいじゃない
最後のポイントはかなりマインド的な話です。
僕はいわゆる厨二病です。漫画を読めば卍解(ブリーチ)や写輪眼(ナルト)が使えると思っちゃいます。水をかぶると女の子になっちゃうような気もします(らんま1/2)。手を合わせると錬金できそうな気もします(鋼の錬金術師)。
だからこそ、めっちゃ速くタイピングができたり、颯爽とプレゼンできちゃうと漫画の主人公になったような気分になります。この感じが気持ちいいんです。
あほらしいですがこの気持ちよさをとても大事にしています。
そのため上記したような点ができるたびにレベルアップしたような気分をシャワーのように浴び続けているので、どんどん自分ができるようになって気がすごくします。
この感覚が頭に染み付くと会社に行くのが1ミリも苦じゃなくなります。
おかげで幸いにも僕はサザエさん症候群(日曜になると明日いやだなーって思う気分のこと)になったことがありません。
むしろ走って出社してホームポジションに帰りたい(キーボードのFとJにある突起に人差し指を乗せること)と常に思っています。ここに帰ってくると自分が世界の中心にいるような気分になれるのです。
さて、あほらしいと思ったでしょうか?バカだなーと思ったでしょうか?
しかしながら僕がこの感覚を持ち続ける限り、会社がいやだなーと思っている人に負けることは絶対にありません。誰かに頼まれなくても自発的に勉強をしますし、努力も努力と思わないからです。
実際に僕はこのマインドを持っているので、もっと知識を得たいとの思いから社内で勉強会を企画したり、勝手にプロジェクトの効率化に注力しています。それが結果としてメンバーのためになっていると思っています。
おわりに
さてかなりぶっ飛んだ内容でしたが、1年目が終わった段階でバカで能力もない僕がありがたいことも同期の中でも上位層にはいれるほど評価をしていただいています。
その理由は上に長いこと書いてきたことが主ですが、一言でいえば誰よりも働く事を楽しんでいること(帰りたくない!と思うほど)にあります。
みなさんはお仕事が楽しいですか?
もし楽しくないのなら、自分が物語の主人公になったと思ってみてはどうでしょうか?そしたら失敗も挫折も物語の伏線に思えますよ。
それではまた。
現役SEが使っているスピードハック4選
こんにちは!
今日でまた新しい一年間が始まろうとしています。僕自身、社会人2年目になろうとしています。
現在SEをやっていますが深夜残業は当たり前の世界で戦っています。決してだらけているわけでなく本当に死ぬほど仕事があります(笑)
そこで忙しい仕事を少しでも軽減しようと実施しているスピードハックがいくつかあるので紹介します!
と言ってもすばらしい最先端のIT技術ではないですが。。。ただどんな職種の方でも使える方法かと思います。
1.紙にメモは残さない
当たり前かもしれませんが紙ベースで情報を蓄積したりしません。なぜかというと検索性に優れない上にどっかに行ってしまうからです。
なので基本的にメモなどの情報はPCに保存します。そこでおすすめなのが個人用のWikiです。
僕は社内用のWikiを使ってプロジェクトの情報や自身が発見した効率化の手法を記載しています。検索も簡単なのであとで忘れても大丈夫です。
わりとSEとしては常識なのですが使っていない人も多いはずです。
たとえば以下のような個人向けのWikiもあるのでぜひ活用をおすすめします。
2.頻繁に入力する情報は3秒で入力できるようにする
これも基本中の基本です。
たとえば、以下のように辞書ツールを使えば簡単に長い文章を登録することができます。
「おつ」で「お疲れさまです。〇〇です」は基本ですが僕は上記のようにURLやアドレスも簡単に出せるようにしています(もちろんスマホも・・・)
これは序の口ですが、たとえば付箋アプリにはよく入力する情報などを基本的に記載しています。例えば、めったに使わないけどメモっておきたいショートカットキーなど。
3.コピーは一気にする
Excelのクリップボード機能というものがあります。これをONにしていると連続で20件くらいコピーできます。
そうしていったんコピーしたものをあとで一気に貼り付けることが出来るのでURLを複数貼り付けるときなどに便利です。
以下に詳細があるのでぜひ参考にしてください。
4.ドキュメントレビューは全部見ない
ドキュメントをレビューする機会はSEには山のようにあります。設計書、画面定義書、テスト仕様書など・・・
それを1日に数件チェックする必要があったりします。特に過去に作成されていたドキュメント(150ページ超)の修正版をレビューをすることなど多々あります。
ただもちろん頭っから探していくといった非効率な方法はとりません。そこで使うのがWinMergeというツールです。
以下のようにドキュメントの差分のみを出してくれるので変更箇所のみの確認ですみます。
(参考:WinMerge 日本語版)
これを使えばドキュメントレビューは1時間もかからず終わります。
終わりに
以上がSEの僕がおすすめする方法です。
大してインパクトはないですが地味に使える方法なので、これをこそこそと使っていれば仕事が速い奴と思われること間違いなしです。
ぜひ使ってみてください。
それではまた。
関連記事
入社1年目に入社1年目シリーズは本当に役立つか?おすすめ本ベスト3
こんにちは。
かなり久々の更新となってしまいました。
僕もとうとう入社してから8か月が経過しました。
現場配属が8月からだったので稼ぐようになってからまもなく4か月といったところでしょうか。
簡単に何をやってきたかの紹介をしたいと思います。
僕はIT系企業に勤務しているのですが、クライアント企業にいれているシステムのカスタマイズ案件を粛々とこなしています。
ありがたいことに設計、開発、テストフェーズ(いわゆる上流から下流)まで主導で案件を進めさせていただいております。4か月間でアサインされた案件はトータルで5案件、お仕事を頂いたクライアント企業は2社になります。
非常に短期間で濃厚な仕事をさせもらっています。
さて、配属されて感じたことと言えば、リアルのビジネスというのはお勉強の世界というよりはスポーツに近いということです。
これまで法学部生として分厚い教科書ばかり読んでいた僕としましては、まったく毛色がちがった世界だなとの印象を受けました(IT系特有なのかもしれませんが。。。)
スポーツを経験された方ならわかると思いますが、沢山そのスポーツに関する本を読んだところで上達できるとは限りません。もちろん、知識も大事ではありますが、一番大事なのは本番で成果が発揮できるかということです。
いくら野球ヲタクでも、ピッチングをしたことがなければ試合に勝つなんてまず無理な話です。ビジネスの世界に関しても、これは同様だと最近思います。一方で、ビジネス書の内容をアウトプットするまでのハードルはビジネスのほうが圧倒的に低いです。
たとえば、野球の例でいうと変化球の解説本を読んだところで並みの努力では使いこなせるようにはならないと思います。一方でビジネスの世界でいうと、Excelの関数やショートカットキーを使いこなすのはそこまで敷居が高くありません(もちろん、ロジカルシンキングといったハードルが高いものもあります)。
ただ、どの本やスキルが簡単に実践に活かせるかは自分で試行錯誤しながら探求していくほかありません。それではやはり時間がかかってしまいますよね?特に僕みたいな新卒1年目は仕事についていくのに必死で、なかなか時間がとれないのが当たり前です。
そこで今回は入社1年目の僕が実践で試行錯誤しながら、これはまじで使える!と思った本を紹介したいと思います。また、とっつきやすさの観点から今回は「入社1年目の~」といった入社1年目シリーズに限定してベスト3を紹介します!
ベスト1位:『マッキンゼー流入社1年目 問題解決の教科書』
入社してきて8か月が経過したと上述しましたが、一番役に立ったのはこの『マッキンゼー流入社1年目 問題解決の教科書』です。
簡単にどんな本か紹介すると、世界的なコンサルティングファームであるマッキンゼーに勤務してきた著者が、マッキンゼーの新入社員が最初に学ぶ問題解決スキルをわかりやすく教えてくれる本です。
もともと問題解決やロジカルシンキングの本は大量に読んできましたが、ここまでわかりやすく解説してくれている本はありません。(この手の本はだいたい、ケースが大量にあるため挫折しやすいものが多いのです)なので、体系的に問題解決を学ぶにはうってつけの本です。
特に僕が役に立ったと感じたのは、問題解決の基本プロセスというものです。簡単に書くと、「問題定義→仮説・分析→解決策」というプロセスのことを指します。当たり前のようですが、働いていて思ったのは多くのビジネスマンの思考はこの基本プロセスではなく、「問題発生→解決策」というプロセスをとっているということです。
このような思考プロセスをとるとどうなると思いますか?
たとえば、新しいプロジェクトの利益が右肩下がりという問題が発生したとします。この問題に対して、先ほどの思考プロセスだと売上をあげようという解決策にたどりつくかもしれません。しかし、本当の原因が人件費によるコスト増加にあったらどうでしょう。売上を上げるために人員を追加してさらにコストが増すかもしれません。
「このくらいなら簡単にわかるだろ」と思いそうですが、ビジネスの現場は意外と落ち着いて考える時間がなく、はやく解決策を出すことを求められます。そうしたときに、的確な解決策を導くには、先ほど話した問題解決の基本プロセスを掛け算九九を言う並みに、体に染み込まさないとなりません。
それには入社1年目から少しずつ思考プロセスを変えていくことに注力することが求められると思います。僕も最近はこの基本プロセスが身についてきて、的外れな解決策の提案をすることがなくなりました。是非読んでほしい一冊です。
ベスト2:『入社1年目の教科書』
第2位はライフネット生命の社長である岩瀬大輔さんが著した『入社1年目の教科書』です。岩瀬さんもボストンコンサルティンググループというマッキンゼーに並ぶ世界的コンサルティングファームにて新卒入社しています。
UP or OUT(成果を出せなければ、去るしかない)という鉄の掟があると言われる外資系のコンサルティング企業ですが、そうした風土の中では成果を出すことが第一に求められます。そこで生き抜いてきた岩瀬さんの仕事のスタイルややり方が凝縮された一冊が本書です。
どれが役に立ったかと言われれば、ほとんどすべてなのですが、一番僕自身の成長につながったのは「50点で構わないから早く出せ」という原則です。IT企業という時間に追われる環境だからこそ、自分の頭でウンウンと考えていても答えが導けず、締切間際という状況が多々訪れます。
そうした状況下で自分の仕事の質を上げるには、自分よりできる人に沢山レビューをしてもらって自分の仕事のダメな点や方向性の違いに早く気づくことです。そのため、僕は50点どころか20点くらいの出来で優秀な先輩に見てもらいます。
もっとちゃんとやれと怒られそうですが、レビューを出すのが仕事をもらった当日とかなので全く怒られません。むしろもうここまで進めたのかと驚かれます。
また、優秀な人に見てもらうと自分に足りない知識や能力が一瞬でわかるので、集中すべき方向までわかってしまうというメリットがあります。少なくともこの原則だけでもまずは実践してみてほしいです。
ベスト3:『入社1年目のエクセル仕事術』
第3位は『入社1年目のエクセル仕事術』です。
この本はいわゆるエクセルの知識本とは違っていて、表の作り方とか関数の使い方を羅列しているわけではなく、すべて実践ベースで書かれています。僕が気に入っている点は、エクセルで資料作りすることを目的としていないということです。
どういうことかというと、エクセルを使って仕事が上達するコツを書いているのです。つまり、エクセル本というよりかは仕事術に近いイメージです。
僕が一番役に立ったと感じたのは「何のためにデータを作るのか?」ということです。全然エクセルと関係なさそうですが、この考え方をしていないと、自分のイメージだけで仕事に取り掛かり、上司が求めていないエクセルのドキュメントを何時間もかけて作成してしまうことになりかねません。
そうして提出したら「何だこれは!!!こんな資料使えるか!」と怒られてしまうことにもなるでしょう。
僕が働いていて一番痛感したのは、相手が考える成果物のイメージと自分が考える成果物のイメージは180°くらい違うということです。
特に僕のようなIT系企業では、ITの知識がないクライアントが欲しいと思っているシステムをほとんど口頭ベースでイメージして開発しなくていはなりません。そのため、相手が本当に欲しているものは何かを明確にすることが何よりも大切になります。
まずはエクセルでドキュメント作成する前に立ち止まって、「本当に今の認識で仕事を進めて大丈夫か?もう一度確認すべきではないか?」と考えることです。スキルに走る前にもっと大事なことはあるのだと衝撃を受けた一冊でした。
以上僕のおすすめ「入社1年目シリーズ」でした。
是非入社1年目のみなさんには、読んでいただきたいです。
それではまた。
プログラマーとして成長するための戦略論
戦略論の全貌はこれ!
①システムと呼べるものを開発する
②テストコードを並行的に書く
③徐々に大規模なものを作る
おわりに
コスパの良い資格4選【体験談】
①ファイナンシャルプランナー
②ITパスポート
③証券外務員 2種
④TOEIC
あとがき
文系でも5日間でITパスポートを取得する方法
こんにちは。
ITコンサルタントになるのに向け、ITの基礎知識を入手するために、ITパスポートという資格を受験してきました。
簡単に説明すると・・・
ITパスポート試験(ITパスポートしけん、Information Technology Passport Examination、略称:iパス)は、情報処理の促進に関する法律第7条第1項に基づき経済産業大臣が実施する国家試験である情報処理技術者試験の一区分。 (引用:ITパスポート試験 - Wikipedia)
このようにIT知識をつける上で、いちばん基本的な資格と言われています。
もともと文系(法学部)で法律書やビジネス書ばかり読んできた僕なので、ITに関する知識はほとんどありませんでした。しかも、高校の情報の授業も真面目にうけていなかったので、二進数を十進数に直す方法すら忘れてました。
しかし結果として600点が合格基準のところ、835点を取得することができました。
一応、結果レポートを示しておきます。
こんな感じで、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つの分野から出題されています。
ここまでの勉強にかかった時間は5日間でした。おそらく理系で情報系の方なら、簡単な勉強で通過できるのでしょうが、文系だったので知識はイチからつける必要がありました。
そこで今回は文系でもITパスポートを5日間で取得した方法を紹介します。
①テキスト1周で全体をざっくりつかむ
②2、3周の短期サイクルを回す
③問題集とテキスト併用で集中学習
④おすすめ参考書
①テキスト1周で全体をざっくりつかむ(1日目)
受験するに当たり知識がまったくなかったため、どのような設問や知識が問われるかすらわかりませんでした。
そこでまずはテキストを一冊購入し、全体構造をつかむために1周しました。
ここで心がけたことは、下手な興味による深読みは排除し、あくまで全体をざっくりつかむことを意識したといったことです。
特に初学者である僕にとって、「RAIDって何だ?」「IEEE?COBOL?」などと知らない用語や知識がはてしなく登場します。
そこで、「へぇ、こういうことなんだ」と納得しながら読むことは確かに大切ですが、まずは全体をつかみ、受かるための戦略を練らなくてはいけないため、興味は排除しざっくり読むことだけを意識しました。
ここで戦略と言いましたが、実は全体像を把握してないと実現可能性が高い戦略は立てることができないのです。なぜなら、知らないことに対して計画を立てるのは机上の空論、もっというとただの妄想になりがちだからです。
たとえば、司法試験を受けたことがない人が考えた勉強方法を参考にしようと思いますか?おそらく、しないと思います。それは全体的な合格までのプロセスを知らない人の知識では現実的でないと思うからでしょう。
なので、1周目は自分のなかに合格までにどのような知識をつければいいかをインストールするための読み込みだと思ってください。
僕はこの最初の読み込みで、どのような知識をつけるを何となくつかめましたし、どういった分野があるのかのイメージがつかめました。
②2,3周の短期サイクルを回す(2日~3日目)
全体のイメージをつかむことができたら、次は細かい知識の学習に移ります。
といってもここはシンプルに2周することを目標にしていました。
制限時間は2日間です。この期間内に2周を完了させます。もちろんただ読了を目指すのではなく、用語の意味に着目して読み込んでいきます。
用語の意味に着目する理由は、まずは学習の骨組みとしての用語を先に学ぶことで内容をよりつかみやすくすることです。実はこの部分が一番大事といっても過言ではありません。特にITパスポート試験で問われるのは用語レベルなので、ここをきちんと押さえておけば簡単に点数をあげられるからです。
この部分で60~70パーセントは用語を理解しているレベルまで引き上げましょう。
③問題集とテキスト併用で集中学習(4日~5日目)
全体のイメージをつかみ、用語を7割ほど理解したところで、模擬試験形式の問題を解くことをおすすめします。
僕はこの時点で、1回分の模擬試験をうけたところ700点をとることができました。
ただ、知識に偏りがあることも判明しました。結果から間違いが多かった分野を発見したので、この分野の知識を重点的に学習することにしました。
特に僕が弱かったのは「コンピュータシステム」と「サービスマネジメント・システム監査」の部分でした。ここをテキストの該当部分の読み込みでおぼえていきました。
特にこれくらいの細かい分野だと、たいしたページ数でもないので4周ほど読み込んで、残りの時間はそれぞれが属する分野に幅を広げて読み込みました。
「コンピュータシステム」を例にとると、ここはテクノロジ系の分野に属するのでテクノロジ系を解説している部分を3周ほど読みました。
ここまで来ると8割ちかくは解けるようになっているはずです。
僕の場合はそのあとは模擬試験的なアウトプット学習はせず、一問一答の問題集をつかって出来ない設問を解けるようにしていました。
④おすすめ参考書
さて方法論は伝えたところで、おすすめ参考書を紹介します。
もっとも僕が使っていたものなので、僕に合っていただけかもしれないにで、購入の際には自身に合ったものを使うことをおすすめします。
◎『平成27年度 ITパスポート合格教本』岡嶋裕史著 (画像はリンクです)
かなりくだけた表現で書かれているため、文系の僕でもわかりやすかったです。知識に関してもこの一冊で十分です。さらに模擬試験をおさめたCD-ROMもついています!
◎『ITパスポート 一問一答問題集』近藤孝之著(画像はリンクです)
知識の拡充をするために使っていました。ポケットサイズなので移動中にも学習することができます!
以上2冊です。
少ないですが、これだけの量の参考書で十分勉強できます。ぜひ上で書いた方法で活用することをおすすめします。
それではまた。
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業務に忙殺されないための仕事術~本多静六に学ぶ~
こんにちは。
皆さんは本多静六という方をご存知でしょうか?
おそらくあまり有名ではないと思います。しかし、現在でも使える投資法や仕事術を文献に残している有能な人物です。
簡単に本多静六氏のプロフィールを紹介します。
本多静六 ほんだ・せいろく(1866~1952)
84年に東京山林学校(現・東大農学部)入学。首席で卒業。その後、ドイツ・ミュンヘン大学で国家経済学博士号を取得。
92年に東京農家大学助教授、00年には教授になる。独自の投資法により莫大な財産を築くかたわら、一日一頁の執筆作業により、生涯で370冊の著作を残した。
教師という職業にもかかわらず、独自の貯金法である「4分の1天引き貯金」を25歳から継続することで元手を貯め、その後、株や山林といった投資により莫大な財産を築くことに成功しました。彼はさらにそうした財産を匿名で寄附しています。
こうした投資法を実践したことで本多静六は当時かなりの知名度がありました。
日本実業界の父である渋沢栄一氏と親交があったり、日産コンツェルンを創業しのちに満州重工業開発株式会社の総裁となった鮎川義介氏も彼の著作に魅了されたといわれています。
このように当時から投資法(利殖法)で有名であった本多静六氏ですが、彼の仕事術は現在でもかなり使えるものだと感じたので記事にしたいと思います。
今回は業務に忙殺されないための仕事術というテーマで彼の仕事術を紹介します。
①桂太郎の勉強法から学べ
②まずは職業の道楽化から
③本業以外に収入を得るならば
①桂太郎の勉強法から学べ
本多静六氏の著作である『私の財産告白』のなかに、総理大臣であった桂太郎大将から聞いた勉強法が記述されています。
直接、彼の仕事術というわけではないですが紹介したいと思います。
桂太郎大将は陸軍に入って以来、ずっと先回りの勉強法を貫いてきました。
具体的には、桂大将は大尉になった折に、次の少佐に昇進するまでを3年と考え、前半の1年半で大尉の仕事を充分に勉強しつくし、残りの1年半で少佐の仕事を徹底的に勉強していたのです。
こうした勉強法を継続したかいもあり、桂太郎氏は当時では超エリートしかなれなかった大将まで上り詰め、結果としては3度も内閣総理大臣を経験しました。
彼の功績としては日英同盟締結や日露戦争の勝利があげられますが、このような努力があったことはあまり知られていません。
本多静六氏も桂太郎大将のこのような勉強法におおいに賛同し、自身の勉強法にも通ずるところがあると著作においてコメントしています。
この方法は現代の企業においても充分役に立つ方法なのではないかと思います。
まとめるとポイントは次の3点です。
1.今の職務を2分割する
2.前半はその職務を徹底的に勉強する
3.後半は昇進後の職務を徹底的に勉強する
②まずは職業の道楽化から
さらに本多静六氏は桂大将の勉強法を受けて、職業を道楽化することの重要性を説いています。
簡単に言うと、仕事を楽しむことで仕事における生産性が向上し、金や地位、名誉、生活が豊かになるだろうということです。このことが、まさに業務に忙殺されない仕事術の本質であるのです。
実際に彼は努力によってそれを実現しました。
では仕事を道楽化するにはどうすればいいのか。
そのエッセンスを上記の著作から抽出したところ次の点があげられます。
1.勉強に徹する。努力を継続すること。
2.貯金から投資に転ずることで、経済的自立をはかる。
桂式勉強法でも述べたように、まずは自分自身の仕事を勉強し尽くすことが大切です。そうすることで、仕事の興味やおもしろさを発見できます。
この点については僕も7年間のアルバイトで仕事の楽しさ、面白さをみつけたとたんに忙しさをむしろ受け入れるようになりました。なぜなら、忙しいことは勉強の機会だと思うようになったからです。こうしたマインドの転換により、任せられる権限は増えましたし、なにより賃金も上昇しました。
つぎに2つ目の点ですが、やはり生活に追われているという意識があると、仕事を生活のためだと思ってしまい道楽化はむずかしくなるそうです。そこで、最初の数年は耐えて貯金をし、ある程度の元手ができたら投資をすることで経済的な自由を享受することができると本多氏は説いています。
③本業以外に収入を得るならば
本多静六氏は本業をないがしろにしてはならないと説いています。しかし、ある条件の元では、副業もすべきであると述べています。
その条件とは?
1.本業の足し(プラス)になること
2.自身の勉強になること
この2点においては副業もすすめると述べています。
実際に彼は、一日一頁という制約を作りひたすら執筆作業を継続していましたし、ほかの大学でも講師を務めるなど知識の切り売りもしていました。
このような副業により本業の生産性を高めることに成功しています。
もちろん、彼は本業はないがいしろにしたことはなく、自身の講義を休講にしたことはないそうです。
ですから、まずは本業に注力して余裕が出てきたら副業をするのが肝要だと思います。
あとがき
僕が本多静六氏の著作を手にしたのは、投資について学ぶためでした。
事実、彼の著作である『私の財産告白』の大半は貯金法や投資法について書かれています。
もちろん、それら知識もおおいに役立つものでした。
ただ僕は本書の最終章にある「平凡人の成功法」という章の内容にもっとも感銘を受けたのです。
その章では、今回の記事でまとめた内容だけでなく、彼の「人生即努力、努力即幸福」という信念について書かれていました。
僕の永遠のテーマとして「凡人の下剋上」というものがあります。
どういうことかと言うと、最初は凡人や凡才でも、かならず努力によって逆転できることを証明したい。また、その方法論を発見し発信していきたいということです。
まさに本多静六氏の記述は、僕のテーマを実現しうる方法論であると思います。
じつは本書を手にしたのは2年前です。
ここまで温めていたのは、本当に使えるかどうかの実験をしたかったからでもあります。
アルバイトや勉強ではありますが、確かに方法論として素晴らしいと判断したので今回記事にすることにしました。具体的な経験についての記述はほかの記事に譲ります。
本多静六の仕事術、ぜひご活用ください。
それではまた。
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