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入社1年目に入社1年目シリーズは本当に役立つか?おすすめ本ベスト3

 

 

こんにちは。

 

かなり久々の更新となってしまいました。

 

僕もとうとう入社してから8か月が経過しました。

現場配属が8月からだったので稼ぐようになってからまもなく4か月といったところでしょうか。

 

簡単に何をやってきたかの紹介をしたいと思います。

僕はIT系企業に勤務しているのですが、クライアント企業にいれているシステムのカスタマイズ案件を粛々とこなしています。

 

ありがたいことに設計、開発、テストフェーズ(いわゆる上流から下流)まで主導で案件を進めさせていただいております。4か月間でアサインされた案件はトータルで5案件、お仕事を頂いたクライアント企業は2社になります。

 

非常に短期間で濃厚な仕事をさせもらっています。

 

さて、配属されて感じたことと言えば、リアルのビジネスというのはお勉強の世界というよりはスポーツに近いということです。

 

これまで法学部生として分厚い教科書ばかり読んでいた僕としましては、まったく毛色がちがった世界だなとの印象を受けました(IT系特有なのかもしれませんが。。。)

 

スポーツを経験された方ならわかると思いますが、沢山そのスポーツに関する本を読んだところで上達できるとは限りません。もちろん、知識も大事ではありますが、一番大事なのは本番で成果が発揮できるかということです。

 

いくら野球ヲタクでも、ピッチングをしたことがなければ試合に勝つなんてまず無理な話です。ビジネスの世界に関しても、これは同様だと最近思います。一方で、ビジネス書の内容をアウトプットするまでのハードルはビジネスのほうが圧倒的に低いです。

 

たとえば、野球の例でいうと変化球の解説本を読んだところで並みの努力では使いこなせるようにはならないと思います。一方でビジネスの世界でいうと、Excelの関数やショートカットキーを使いこなすのはそこまで敷居が高くありません(もちろん、ロジカルシンキングといったハードルが高いものもあります)。

 

ただ、どの本やスキルが簡単に実践に活かせるかは自分で試行錯誤しながら探求していくほかありません。それではやはり時間がかかってしまいますよね?特に僕みたいな新卒1年目は仕事についていくのに必死で、なかなか時間がとれないのが当たり前です。

 

そこで今回は入社1年目の僕が実践で試行錯誤しながら、これはまじで使える!と思った本を紹介したいと思います。また、とっつきやすさの観点から今回は「入社1年目の~」といった入社1年目シリーズに限定してベスト3を紹介します!

 

 

ベスト1位:『マッキンゼー流入社1年目 問題解決の教科書』

 

 

入社してきて8か月が経過したと上述しましたが、一番役に立ったのはこの『マッキンゼー流入社1年目 問題解決の教科書』です。

 

簡単にどんな本か紹介すると、世界的なコンサルティングファームであるマッキンゼーに勤務してきた著者が、マッキンゼーの新入社員が最初に学ぶ問題解決スキルをわかりやすく教えてくれる本です。

 

もともと問題解決やロジカルシンキングの本は大量に読んできましたが、ここまでわかりやすく解説してくれている本はありません。(この手の本はだいたい、ケースが大量にあるため挫折しやすいものが多いのです)なので、体系的に問題解決を学ぶにはうってつけの本です。

 

特に僕が役に立ったと感じたのは、問題解決の基本プロセスというものです。簡単に書くと、「問題定義→仮説・分析→解決策」というプロセスのことを指します。当たり前のようですが、働いていて思ったのは多くのビジネスマンの思考はこの基本プロセスではなく、「問題発生→解決策」というプロセスをとっているということです。

 

このような思考プロセスをとるとどうなると思いますか?

たとえば、新しいプロジェクトの利益が右肩下がりという問題が発生したとします。この問題に対して、先ほどの思考プロセスだと売上をあげようという解決策にたどりつくかもしれません。しかし、本当の原因が人件費によるコスト増加にあったらどうでしょう。売上を上げるために人員を追加してさらにコストが増すかもしれません。

 

「このくらいなら簡単にわかるだろ」と思いそうですが、ビジネスの現場は意外と落ち着いて考える時間がなく、はやく解決策を出すことを求められます。そうしたときに、的確な解決策を導くには、先ほど話した問題解決の基本プロセスを掛け算九九を言う並みに、体に染み込まさないとなりません

 

それには入社1年目から少しずつ思考プロセスを変えていくことに注力することが求められると思います。僕も最近はこの基本プロセスが身についてきて、的外れな解決策の提案をすることがなくなりました。是非読んでほしい一冊です。

 

 

ベスト2:『入社1年目の教科書』

 

 

第2位はライフネット生命の社長である岩瀬大輔さんが著した『入社1年目の教科書』です。岩瀬さんもボストンコンサルティンググループというマッキンゼーに並ぶ世界的コンサルティングファームにて新卒入社しています。

 

UP or OUT(成果を出せなければ、去るしかない)という鉄の掟があると言われる外資系のコンサルティング企業ですが、そうした風土の中では成果を出すことが第一に求められます。そこで生き抜いてきた岩瀬さんの仕事のスタイルややり方が凝縮された一冊が本書です。

 

どれが役に立ったかと言われれば、ほとんどすべてなのですが、一番僕自身の成長につながったのは「50点で構わないから早く出せ」という原則です。IT企業という時間に追われる環境だからこそ、自分の頭でウンウンと考えていても答えが導けず、締切間際という状況が多々訪れます。

 

そうした状況下で自分の仕事の質を上げるには、自分よりできる人に沢山レビューをしてもらって自分の仕事のダメな点や方向性の違いに早く気づくことです。そのため、僕は50点どころか20点くらいの出来で優秀な先輩に見てもらいます。

 

もっとちゃんとやれと怒られそうですが、レビューを出すのが仕事をもらった当日とかなので全く怒られません。むしろもうここまで進めたのかと驚かれます。

 

また、優秀な人に見てもらうと自分に足りない知識や能力が一瞬でわかるので、集中すべき方向までわかってしまうというメリットがあります。少なくともこの原則だけでもまずは実践してみてほしいです。

 

ベスト3:『入社1年目のエクセル仕事術』

 

 

第3位は『入社1年目のエクセル仕事術』です。

この本はいわゆるエクセルの知識本とは違っていて、表の作り方とか関数の使い方を羅列しているわけではなく、すべて実践ベースで書かれています。僕が気に入っている点は、エクセルで資料作りすることを目的としていないということです。

 

どういうことかというと、エクセルを使って仕事が上達するコツを書いているのです。つまり、エクセル本というよりかは仕事術に近いイメージです。

 

僕が一番役に立ったと感じたのは「何のためにデータを作るのか?」ということです。全然エクセルと関係なさそうですが、この考え方をしていないと、自分のイメージだけで仕事に取り掛かり、上司が求めていないエクセルのドキュメントを何時間もかけて作成してしまうことになりかねません。

 

そうして提出したら「何だこれは!!!こんな資料使えるか!」と怒られてしまうことにもなるでしょう。

 

僕が働いていて一番痛感したのは、相手が考える成果物のイメージと自分が考える成果物のイメージは180°くらい違うということです。

 

特に僕のようなIT系企業では、ITの知識がないクライアントが欲しいと思っているシステムをほとんど口頭ベースでイメージして開発しなくていはなりません。そのため、相手が本当に欲しているものは何かを明確にすることが何よりも大切になります。

 

まずはエクセルでドキュメント作成する前に立ち止まって、「本当に今の認識で仕事を進めて大丈夫か?もう一度確認すべきではないか?」と考えることです。スキルに走る前にもっと大事なことはあるのだと衝撃を受けた一冊でした。

 

 

 

 以上僕のおすすめ「入社1年目シリーズ」でした。

 

是非入社1年目のみなさんには、読んでいただきたいです。

 

それではまた。