コンサル1年目に必要なもの
こんにちは。
先日、書店でとある本をみつけた。
それは大石哲之さんの『コンサル一年目が学ぶこと』という本だ。
この本は外資系コンサルが1年目に学ぶベーシックスキルを厳選して紹介している。コンサル的なスキルであるロジカルシンキングや仮説思考を解説するビジネス書とは異なり、コンサルが1年目に学ぶスキルをリストアップし著者自身、さらには多くのコンサルタントの体験談とともに紹介しているところに新しさを感じた。
僕自身、来年度よりコンサルタントとして働く身であるが、コンサルが学ぶスキルがどのようなものかは想像ができない部分もある。そこで本書のような1年目が学ぶスキルをある程度、俯瞰的に知ることができるのはありがたかった。
本書を読んで、僕なりにコンサルが1年目に必要なもの、特に重要だと思った3つのことを紹介する。
1.スキルは前提である
書店に行くとコンサル的なスキルを解説したビジネス書を数多く見かける。ロジカルシンキングや仮説思考が代表的であろう。
コンサルになるとこうしたスキルが身に付くのは当然だろうし、それに魅力を感じてコンサル業界に進む人もいるはずだ。
しかし、コンサルタントの目的はクライアントの利益を追求することであるため、こうしたスキルが身に付いていて使えるのは最低条件である。つまり、コンサルに行くとこうしたスキルが身に付くというより、使わざるをえない環境にあるということだ。
つまり、ロジカルシンキングや仮説思考は常日頃からトレーニングしておくべきなのだ。そう考えると、コンサル業界に限らずとも習得することはできるだろう。
ただ、コンサルであれば有能な先輩が多かったり、こうしたスキルを使わざるをえない環境に置かれるため、嫌でも習得できるという点には留意をすべきである。
2.コミットメントに尽きる
コンサル1年目が特に意識すべきなのはクライアントにコミットメントすることである。
コミットメントとは、いわゆる約束のことであるがコンサルと普通のサラリーマンではその責任感や意味合いが大きく違うように感じる。
なぜならコンサルはクライアント企業にお金を出してもらっているからだ。つまり、クライアントはコンサルに約束を守ってもらわないと大きな損失になってしまうのだ。自社の新入社員のように「次から気をつけろ」では済まされない。
そこでコンサルはクライアントとの約束に絶対的にコミットするべきなのだ。期限を必ず守る、頼まれた資料を必ず作成する、コミットメントするということは意識の問題であるため1年目でもできることだ。
頼まれた仕事を必ずやり遂げる。そうした積み重ねが信頼を築くのだろう。
3.自分の武器を見つける
コンサルはチームで行うのが基本である。そのため、個々が自分の強みを発揮することでチームとしての生産性を高める。
ここから、チームで戦力として認められるには自分だけの武器を見つけることが必要であるとわかる。
この点は大いに共感できる。
僕がアルバイトをしていた際、すべてのスキルを平均的に高めてはいたものの評価は月並みであった。しかし、ひとつの部分で突出した才能、つまりは自分の武器を発見したことで一気に評価が高まったのである。
どの仕事でも言えることなのかもしれないが、これを頼むなら〇〇君という信頼を勝ち得ることが第一優先なのだろう。特にプロフェッショナルであるコンサルでは、この部分を強く意識して仕事に取り組むべきである。
まとめ
1.スキルは前提である
2.コミットメントに尽きる
3.自分の武器を見つける
以上の3点がコンサル1年目が特に意識すべきだろうと本書を読んで感じた。またここでは紹介しきれないくらい気づきを得ることができた。なにより、コンサルとして働くことが楽しみで仕方ない。
コンサル企業に入社する人は是非とも読んでほしい一冊だ。
それではまた。
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